その情報、AIが作ったものかもしれません。
だから私は、AIに"魔法"をかけました。
検索しても、AIが量産した記事ばかり。 SNSは、煽りと切り取り。ニュースも、どこか信じきれない。
何が本当か分からないまま、判断だけを迫られる。 そう感じて、少し疲れていませんか。
私も同じでした。だから、作り方から変えることにしました。
世界はAIで「速く・大量に」作る。私は逆をやります。
いま、多くの人がAIを大量生産に使っています。 記事を一日に何十本も。AIにAIを書かせるループ。中身の薄いコンテンツが、洪水のように増えていく。
私は、その真逆に進みます。
AIを、嘘を量産する道具ではなく、本当のことに近づく道具として使う。 速さや量を捨てて、たった1つの問いに、最大の努力を注ぐ。
このサイトの1本の報告は、そうやって作られています。
AIに"魔法"をかける、とは。
このサイトの名前「AIにウル・ミーニャ」は、AIたちを光の輪で縛る魔法から取りました。 比喩ですが、やっていることは本物です ― AIの検閲や偏りを弱め、能力だけを引き出すために、こう縛ります。
1. まず、あちこちの経路で探す。 一つの検索エンジンだけだと、隠れている情報にたどり着けない。複数の経路を束ねて、埋もれた一次資料まで拾いに行きます。
2. 証拠を"固定"する。 拾った資料は、その場で凍結(ハッシュで封)します。あとから書き換わらない。だから「AIが勝手に作った」が起きない ― すべてのAIが、まったく同じ証拠を読みます。
3. 複数のAIに、同じ証拠を読ませる。 一つのAIの意見ではありません。いくつものAIが、同じ固定証拠を分析する。意見が割れたら、割れたまま見せます。都合よく1つにまとめません。
4. 反対側から、わざと攻撃させる。 出てきた主張を、反対の立場の証拠でわざと崩しにいく(steelman)。記事を書く前に、自分の主張が崩れる条件を先に宣言しておく ― あとから証拠を都合よく選ばないための縛りです。
5. 外したものも、全部見せる。 利益相反で外した資料。検閲で埋もれていた資料。弱い研究。窓に入りきらなかった証拠。何を、なぜ外したかを、黙って消さずに全部ひらいて見せます。
だから、あなたに約束できること。
私は、結論を押しつけません。
「これが真実だ」とは言わない。言えるのは「これが固定された証拠で、AIたちはこう見て、ここで割れて、私はこれを外した」まで。 最後の判断は、あなたと私に委ねられています。
操作されたくない。自分の目で確かめたい。 そう思う人のための、材料を全部開いたノートです。
種明かしも、隠しません。
このサイト自体、AI(Claude / Claude Code)で作っています。 使った方法も、当時のAI構成も、判定のルールも ― 全部、報告に同梱して公開します。 数年後に「その記事は偏っていた」と言われても、当時どう作ったかを正確に示せるように。
隠さないことが、いちばんの説得力だと思うからです。
では、実際はどう動くのか ― ある調査の裏側
「複数のAIに読ませる」と言われても、ピンと来ないと思います。実際の一例で、裏側をお見せします。 (※方法を見せるための例です。この調査の結論は、まだ出していません。)
① 問いと、"負ける条件"を先に決める。 〔ここは、私が決めます〕 たとえば「ある薬の血栓症(TTS)をめぐる訴訟で、裁判所は何を認めたのか」。 そして記事を書く前に、こう宣言しておきます ―「もし"裁判所の判決文"そのものが出てきたら、私の見立ては撤回する」。 先に"負ける条件"を書くのは、あとから証拠を都合よく選ばないための、自分への縛りです。
② 探す。ただし、恣意的にではなく。 Perplexity・Brave・Mojeek・Kagi… 複数の検索経路を同時に使い、結果を束ねます(一つの検索窓では、隠れた資料に届かない)。 拾った資料は、私の意見に合うかどうかではなく、"どれだけ一次資料に近いか"で並べ替えます ― 裁判所・官公庁・原本PDFが上位、SNSやまとめ記事は下位。私の主張に反する資料も、同じ基準で残します。
③ 証拠を"固定"する。 ここが、いちばんの要です。 拾った文書を、その場で凍結(ハッシュで封印)します。意味は3つ ― ・すべてのAIが、寸分違わず同じ文章を読む(相手によって見せる資料を変えない)。 ・あとから書き換わらないので、誰でも同じ証拠を再検証できる。 ・AIは、固定した文章の外を語れない ―「それっぽい作り話」ができなくなる。
④ AIたちに、同じ証拠を読ませる。まるで会話のように。 固定した同じ証拠を、Claude・Gemini・GPT が別々に読みます(事実の三票)。Grok・DeepSeek は"観察役"として傍で見て(判定には効かせない)、日本語特化の Swallow は手元で原文を読む。 たとえば、こんなふうに意見が交わされます ―
Gemini:「答弁書に『稀にTTSを起こしうる』とある。ここに"認めた"記述がある。」 GPT:「私が渡された証拠の中には、裁判所の判断そのものは無い。」 Claude:「該当する記載が証拠に見当たらない。ここは棄権する。」 反対側の弁護役(steelman):「待った。それは"裁判所が認めた"のではない。被告が答弁書で自ら認めただけで、判決ではない。混同するな。」
システムは、この割れを、割れたまま記録します。1つの答えに丸めません。
⑤ 外したものを、名前をつけて開示する。 製薬会社自身のプレスリリースは、利益相反として"事実の票"から外す(でも消さずに一覧に残す)。窓に入りきらなかった下位の資料、字幕の無い動画 ― 何を、なぜ外したかを、全部書き出します。
⑥ そして、私が読んで、決める。 〔ここも、私です〕 どのAIが、どの証拠を見て、どこで割れたか。反対側の弁護役が何を突いたか ― 私が全部読みます。 そのうえで「これは"裁判所の認定"ではなく"被告の自認"だ」と見極め、記事にするか、まだ書かないかを決めます。 システムは、ここで結論を出しません。出すのは、私とあなたです。
手順は多い。でもこの手数の多さは、あとから「都合よく作った」と言われないための、防御力そのものです。
真実を保証はできません。 でも、たどり着くために全力を尽くし、その過程を一つ残らず見せることはできます。
それが、情報が多すぎる時代への、私なりの答えです。
— 葛西 護